「全員が考え始めました。

あたりを沈黙が支配しております。


ウィンディさん。新しい
国歌をつくるというのは
いかがですか?」
「作詞なんて中学校の音楽の
テスト以来です…。
でもこれはチャンスだと思って頑張ります!」
「これを前向きにとらえておりますね。


さて、誰が一番最初に
完成するのでしょうか?」








ポーーーーン

     

「最初に出来たのは
ウィンディさんです。

それではお立ち台へ・・・」





「それでは歌詞をあちらの
カメラに向かって歌い上げてください」


作詞:ウィンディ

ああ惑いし 男子共
(ああまどいし おのこごども)
その手にある 力は何ぞ
(そのてにある ちからはなにぞ)
ああ憂いし 女子共
(ああうれいし おみなごども)
心にある 希望は何ぞ
(こころにある きぼうはなにぞ)
前へと行け 立ち止まるな
(まえへとゆけ たちどまるな)
塞ぎ込む 暇は無し
(ふさぎこむ いとまはなし)
強き望みならば さぞや叶う
(つよきのぞみならば さぞやかなう)
汝の未来 光溢る
(なんじのみらい ひかりあふる)
「ありがとうございました。
この曲のポイントを簡単に
お聞かせください」
「元々、アメリカ国歌の曲自体が
古いものですので、単語もあえて古い、
難しめのものを選んで使用しています。

歌ったときの違和感が出来るだけないように、
音階にあわせた歌詞の盛り上げ方と
字数を意識して作成しました。
歌詞のメッセージとしては、
主に若年層向けになってます。
若い人が元気にならなければ、
世界が元気になるはずがないですから。」
「ありがとうございます。
さて、他に出来たかたは
いらっしゃいませんか?」













ポーーーーン

     

「続いてフックさんです。
こちらへどうぞ」





「それでは歌詞をあちらの
カメラに向かって歌い上げてください」


作詞:フック

さあ 踏み出そう 新たな道
進めるはず 我々ならば

父や母が 歩んできた
その道より 険しかろうとも

真の自由 真の平和
世界中 広げるため

いま 我々は この銃を棄てて
気高き旗を 高く掲げる

「ありがとうございます。
この歌詞のポイントは?」
「この歌詞には、アメリカこそが
まず武器を置いて、
平和の実現のために、戦いの連鎖を
断ってほしいという願いを込めました。

さらに、アメリカの特徴である
自信やリーダーシップ、
戦いによって発展してきたという
歴史なども表現してみました。」
「なるほど、わかりました・・・」